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お知らせ

「福島 土壌スクリーニング・プロジェクト」に参加しました⑤

【2013.09.07 更新】

  7月22〜25日の日程で牛丸・大山の2名が組合員組織部からプロジェクトに参加しました。

  22日のレクチャーでは、福島大学の野川先生による「ガス検出器」と「シンチレーション検出器」を使った実習があり、福島県生協連近くの公園で放射線量を実際に計測しました。公演は、土・砂利の入替、芝生の張替等の除染が行われ、子どもが安心して遊べるように配慮してありました。しかし、除染してあるところのすぐ近くでも線量に10倍近い差があり、水の流れや滞留が影響している事がよく分かりました。水による汚染への影響が明らかになりつつあり、県内に1200箇所以上ある「ため池」での線量の測定も始まった。との報告がありました。
  また、朴先生からは「土壌スクリーニング」の進捗状況の報告があり、JA新ふくしま管内の東部・松川は100%終了。北福島が86%、飯坂が74%という状況でした。進捗0%の南・吾妻・川俣飯野には8月からスクリーニングに入り、今年度中の調査終了を目指している。との報告があり、引き続きの支援の重要性を感じました。
  スクリーニングは果樹園で行いましたが、場所が点在している事や棚(枝)が低く、中腰での移動・作業と水田に比べるととても大変な作業でした。また、原発事故後のは農家のみなさんは樹皮を剝いだり、枝の幹の1本一本を高圧洗浄機で除染される等、再生に向けて大変なご苦労があったこともよく分かりました。除染時につけた、目印の「青いテープ」が幹に残っている木もありました。逆に、伐採されてしまった果樹園、荒れ放題の果樹園に出会う事もあり、被害の深刻さを実感しました。

  水曜日の交流会には、「NPO法人がんばろう福島、農業者等の会」の代表の斉藤さんと、生産者の近藤さんが参加されました。このNPOには24戸の農家が参加し、インターネットの会員は4000名を超えているそうです。東京には震災後130回以上足を運び、消費者と直接対話をし売上を震災前の120%まで伸ばしている。との事でした。データの公表や顔が見える関係作りが「風評」から福島の農業を再生していく上で大切である事が分かりました。
  今回の参加を通じて「生産者、消費者双方が被害者」である事に気付きました。適切な情報が消費者に届いていない事による不安の増大、それが「福島県産の物は買わない」につながり、国に対する不信と「あいまいな基準値」、そして
穴だらけの「サンプル調査」に生産者も不安が増大。生産者・消費者双方が被害者であるにも関わらず、対立する構図を招き、それが悲劇的な結果につながっている。支援で「買ってもらう」には限界があり、福島の農業の再生、食の安全の確立にはつながらない。この意味で「土壌スクリーニング・プロジェクト」が果たす役割、農協と生協との連携が益々重要になってくると思います。

※ 最後の写真は「NPO法人がんばろう福島、農業者等の会」の一員「松川農園」さんのブログより引用。東京での消費者との交流の様子