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お知らせ

「JAすかがわ岩瀬」に行ってきました②。

【2013.10.10 更新】

「JAすかがわ岩瀬」に組合員理事の武山さんと山村さんが行ってきました(10月3〜4日)。
5月に岐阜西支所の福永副支所長も参加して田植えを行い、交流した田んぼの稲刈りも行いました。
福島県は、全国第3位の面積を誇っており、阿武隈山地、奥羽山脈、越後山脈で大きく三つの地域(「浜通り」「仲通り」「会津」)に分けられ、今回訪れた須賀川市は、「中通り」の南に位置します。駅周辺の繁華街から少し離れると、山村の風景が広がり岐阜県によく似た光景です。稲刈りも半分ほど終わっており、田んぼにはたわわに実る稲が刈り取られるのを待っていました。


<福島県の現状とJAすかがわ岩瀬の状況>
JAすかがわ岩瀬のコシヒカリは、全国的にも食味・品質等の評価が高く、一早く特別栽培米に取り組み「岩瀬清流米」「ぼたん姫米」等、多種多様な需要に応じたこだわりの「安全安心なおいしい米」を生産・販売しています。
平成22年には全国4位の米生産量であったが、原発事故による作付け制限の地域があるため、24年度には2割減少して第7位となっています。福島県産コシヒカリは、発育時期の昼夜の気温差が大きいことにより、大変おいしく育つのが特徴です。
現状は、風評被害もあり、24年度産米が多く残っており、全農をはじめ、多くの農業関係者が販売のために多大な努力をされています。25年度産米も豊作となる見込みで、首都圏に出向き、安全安心とおいしさを訴え続けてみえます。 
※ 写真はJAすかがわ岩瀬HPより「岩瀬清流米」の圃場
<須賀川市の対策>
放射性セシウムに対し、地上からとヘリコプターから空間線量を測定し、それを地図に落とし込んで対策を実施しています。線量の高い地域は、全圃場の測定を行い、土を30㎝ほど反転向させ、中程度の地域は20㎝ほど耕し、ゼオライト(セシウム吸着材)を混ぜ込んでいます(地上に降下したセシウムの影響は地表から5㎝程度である事が分かってきています)。また、低い地域も含めて、塩化カリウムを基肥に使用することで、稲のセシウム吸収を防ぐことから、市が全農家に配布しています。
<福島県産米、全量全袋検査の取り組み>
「ベルトコンベア式放射性セシウム濃度検査機器」を使用し、出荷・販売するお米だけでなく、飯米・縁故米・加古用米(ふるい下米)に至っても全袋検査を行っています。
今回検査されていた玄米は、ほぼ12Bq前後(基準は100Bq/kg以下)でした。基準値以下の玄米に検査済みラベルを貼付し、検査情報が分かるようになっています。基準値に近いもの(75Bq以上)があった場合は、さらに詳細検査が行われ、基準値以下のものだけが出荷されるようになっていました。昨年度は100Bqを超えたものは、1袋。厳重に隔離保管されています(検査結果は携帯・スマホからでも分かるようになっていました!)。今後は、精米袋にも「全量検査された玄米を精米した」というラベルを貼る取り組みをされる。とのことでした。
         

5月の職員産地訪問時に田植えをした田んぼで、私を含め4名の生協組合員が手刈りに挑戦!私は35年ぶりの稲刈り、稲穂が倒れていて苦戦しましたが、いい汗をかいて終了しました。刈り取られた稲は、近くの倉庫で脱穀され、乾燥、水分調整されて袋詰めされます。その後、放射性物質検査へと運ばれていきます。農家の方は、土壌整備から、出荷、検査まで気をぬくことができません。
稲刈り後、新米のおにぎりを食べながら生産者のみなさんと交流。キュウリにつける味噌にも生産者のこだわりがいっぱい!参加者より、今回の振り返りとお礼を述べ、JA・生産者のみなさんとお別れしました。「福島県産コシヒカリ」は、11月3週(46号)から毎月1回の扱い予定です。今回の訪問の様子を「組合員レポート」と「おいしくって安全な話」にも掲載される予定です。

「被災地復興のために何かしたい」と思う反面、食に対する不安や土地に対する不安がいっぱいででかけた自分でした。情報は様々なところから入ってきます。どこまで本当で、どこからがデマなのか?いわゆる風評による不安でいっぱいでした。学習会で聞いても「出来れば地元のお米を食べて欲しい」と強く思っていました。放射性物質に関しての食の安全に不安だと思う人は多いはず。現地を訪れ、県土の広さ、地形、気候、生産者や販売者(JA等)や行政の熱意にふれ、不安は少しずつ薄らいでいきました。何と言っても全量!全袋!検査の徹底ぶり、土壌管理に対しては凄い!莫大な費用はかかっても、生産者がずっと農業を続けられるように県下一丸となって取り組んでいる姿を少しでも多くの方に伝え、安心しておいしい福島のお米を利用していただける活動に取り組みたい。
全農福島の方が「今、本当にごはんを食べる量が減っている。もっとご飯を食べてもらえるよう考えていきたい」とおしゃっていました。「岐阜でも同じように考えています」とお話ししました。体験は不安を安心に変えてくれる。多くの組合員さんに実感して頂けるよう、JAにしみの・ひがしみのと一緒に取り組んでいる「米作り体験交流」等、今後も様々な交流を続けていきたいと思います。

by yuka