「みやぎ生協」が主催されている「ふれあい喫茶」2箇所に、伊藤理佐・林両理事と大山(くらしの活動部)で参加してきました。
5月に名取市の美田園仮設住宅で行った「五平餅」を作っての交流が評判を呼び、今回の気仙沼での「ふれあい喫茶」参加となりました。
気仙沼は、東日本大震災で人的被害1,432人(直接死:1,108人、関連死:109人、行方不明:215人)、住宅被害15,815棟(62.12%)という大きな被害がありました。津波は気仙沼湾内でも15mを超えました。現在も復興に向けた工事が進んでいますが、年少・生産年齢人口の減少に拍車がかかり、復興にはまだまだ時間がかかります。
8日は、平成28年度に完成した「市営表松川住宅(復興公営住宅)」の切通コミュニティーセンターで30名程の参加で「ふれあい喫茶」が開催されました。男性の方や社協の方も何名か参加されていました。
「五平餅」作りは初めてということもあり、最初戸惑ってみえましたが、すぐにコツをつかまれ、用意したご飯はあっという間に五平餅に。皆さん、美味しい。美味しい!と喜んでいただき、何より皆で一緒に作ったのが楽しかった!と言っていただけました。
参加された方からは「住宅は設備も良く住みやすいが、自分の家じゃない…と思う事がる」「若い人達はこれから家賃がだんだん高くなっていくので大変だ」「自治会作りを始めているが、元々住んでいた所も違うのでなかなか難しい。まずは同じ棟の人が仲良くなれれば…と思っている」「寒い時期は閉じこもりがちになるのでこうした場を作ってもらえる事はとてもありがたい」「今もこうして、応援してもらってとても心強い。自分達も頑張らねば!思う」等とお話しが聞けました。
9日は、「みやぎ生協」のメンバー(組合員)集会施設の「ぽけっと」でメンバーさんと近隣にお住まいの方30名程が参加しての開催となりました。施設の壁には岐阜から送ったメッセージも飾ってありました。
参加された方はメンバーの方が多かったですが、「今でも海は怖くて近くに行けない」「岐阜の方は毎月お菓子を送ってくださるので、今月はどんなお菓子が届くのだろう?どんなメッセージが添えられているかな?と楽しみにしている」「町にはだいぶ活気が戻ってきてはいるが、まだまだ復興には時間がかかる。失ったコミュニティーを再生するのはそう簡単ではない」「今度は岐阜の違った名物を持ってきてもらって、また一緒に作って交流しましょう」「今日はチラシを見て五平餅を作ってみたかった」等を「五平餅」を食べながら楽しく交流する事ができました。
当日は生憎の雨となってしまいましたが、復興が進む市内を見てまわりました。
海の近くは嵩上げ工事も進み、津波からの避難機能や津波の威力を弱める機能を持たせた復興住宅も建設されていました。震災当時船でしか渡れなかった離島も橋によって結ばれ、建設が進む「三陸沿岸道路」とつながるよう工事が進んでいました。また、漁業関連施設や防潮堤の建設も進んでいました。